2023年 新春号
名住宅に泊まって学ぶStay and Study at Heritage Houses

2023年 新春号 名住宅に泊まって学ぶ

かつて宮脇檀は俵屋旅館のことを実測ばかりしてしまうので「疲れる旅館」と称したという。宮脇に限らずとも、建築家は建築から学ぼうとする。ただ旅館とは異なり、他人の所有物である住宅を堪能することは難しい。まして相当親しくでもない限り、他人の住宅に寝泊まりする機会はほとんどないが、住宅の本質は、少しでも暮らしてみないとわからないのではないか。そこで、たとえば民泊として開かれている住宅を体験してみてはどうか。歴史的な名住宅のなかにも、宿泊できるものがある。宿泊者にとっては絶好の機会だが、じつは収益を得ながら保存が叶う、名住宅にとっての生存の道でもある。そんな「疲れる宿」になった住宅を特集する。

表紙/「カプセルハウスK」の外観。
表紙撮影/川辺明伸

2023年1月1日発行

特集

  • 2023年 新春号 CaseStudy#1サムネイル画像

    名住宅に泊まって学ぶ‑ CaseStudy#1 -前川建築に泊まり、建築史の考察を

    作品/「旧テーテンス別邸」
    設計/前川國男

  • 2023年 新春号 CaseStudy#2サムネイル画像

    名住宅に泊まって学ぶ‑ CaseStudy#2 -惜別のカプセル建築に、まだ寝泊まりできる

    作品/「カプセルハウスK」
    設計/黒川紀章
    改修/黒川未来夫

  • 2023年 新春号 CaseStudy#3サムネイル画像

    名住宅に泊まって学ぶ‑ CaseStudy#3 -ライトの幾何学を再解釈する一夜

    作品/「葉山加地邸」
    設計/遠藤 新
    改修/神谷修平

  • 2023年 新春号 CaseStudy#4サムネイル画像

    名住宅に泊まって学ぶ‑ CaseStudy#4 -日常の延長線上で、50年代小住宅を味わいなおす

    作品/「スミレアオイハウス」
    設計/小泉 誠

古写真でみる建築家のアトリエ

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    仕事をしながら授業料も払うタリアセンの経営術

    建築家/フランク・ロイド・ライト

現代住宅併走

  • 2023年 新春号 現代住宅併走サムネイル画像

    前代未聞、W字形構造

    作品/「辻別邸」
    設計/中原暢子

最新水まわり物語

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    文化財の雰囲気を感じさせるトイレ

    九段会館テラス

展覧会 TOTOギャラリー・間