入賞句

 
 

選考内容について

今年もTOTOでは、7月1日~8月16日の期間、「第16回トイレ川柳」を募集し、36,451句ものご応募をいただきました。
選考は「おしりだって洗ってほしい。」や「ココロも満タンに、コスモ石油」など、名キャッチコピーを生み出したコピーライターの仲畑貴志氏。
今年度は、ウォシュレット40周年賞(最優秀賞)(1句)、感謝賞(1句)、仲畑貴志賞(3句)、中学生・高校生賞(3句)、キッズ賞(3句)、優秀賞(9句)、佳作(20句)が決定しましたのでご紹介します。

審査員コメント

コピーライター仲畑貴志氏

コロナによってままならぬことの多い昨今ですが、想像や創造は自由です。川柳に限らず、あらゆる表現は、わたしたちの心の健康に良き影響をもたらしてくれます。
最優秀賞は大きな視点を持った句です。『世界中今も誰かがトイレ中』。地球上のアチコチで、今この瞬間も、大勢のヒトがトイレに入っている。世界では、さまざまな生活文化を 背負った生活があります。だけど、その営みの、なんとシンプルなこと。「人間は1本の管である」と喝破した作家がいますが、摂取と排泄は人間が生存する上でもっとも大切なこ となんですね。
学生賞の、『ウォシュレットどこでもあると思ってた』は感無量です。どこでもウォシュレットのある生活が生まれていること。その豊かさのレベルの高さがコワイほどです。
キッズ賞では、『なぜだろう男性トイレ家にない』という、素直な疑問が面白い。キッズならではの視点のストレートさがいいですね。
驚くのは、16回も続けてきて、まだ新しい句が生まれるという、私たちの発想力の凄さです。江戸時代のつぶやき、今で言えばツイート。今回も、たくさんの想いをつぶやいてくださってありがとう。 仲畑貴志