前回の入賞句

 
 

選考内容について

今年もTOTOでは、7月1日~8月31日の期間、「第12回トイレ川柳」を募集し、32,734句ものご応募をいただきました。
今年度はテーマに日本文化を設定したことも相まり、日本のトイレの技術力、日本から離れてはじめて知った日本のトイレのよさを取り上げたものなど、日常のこととなりつつある出来事を、改めて振り返った句が多く見受けられました。
選考は「おしりだって洗ってほしい。」や「ココロも満タンに、コスモ石油」など、名キャッチコピーを生み出したコピーライターの仲畑貴志氏。
今年度は、ネオレスト賞(1句)、Water Style賞(1句)、いいトイレ賞(4句)、優秀賞(10句)、キッズ賞(4句)、佳作(20句)が決定しましたのでご紹介します。

審査員コメント

コピーライター仲畑貴志氏

TOTOの製品には、歴史的にも価値のある製品として、各種遺産の認定を受けているものがあります。TOTOミュージアム所蔵の衛生陶器と食器(戦前に製造されたものが対象)は経済産業大臣の認定する近代化産業遺産に、また、初代ウォシュレット® Gは、日本人のトイレ習慣を変えたとして機械遺産に認定されたほか、建築設備技術遺産にも認定されています。
第12回となったトイレ川柳では、これらの評価に基づいて「日本独自のトイレ文化を再認識し、自慢したくなるトイレ」というテーマでネオレスト賞を設定。「日本から 世界のおしり 洗いたい」の句を選出しました。「おしりだって、洗って欲しい。」のコピーで日本のおしりを清潔にしたいと訴求した商品価値が、ついに世界のおしりを清潔にと言うに至ったのです。
「節水」をテーマにしたWater Style賞は「音姫は 地球に優しい お姫様」に決定。TOTOの音姫に人格を与えてくれた表現を評価しました。小学生以下が対象のキッズ賞では「ばあちゃんの くるひはといれ なぜきれい」など、子供たちならではの視点鮮やかな作品が寄せられました。いいトイレ賞は「誰か居る 勝手に流れて 蓋も開く」をはじめ、斬新な句を選出することができました。 仲畑貴志