5分で分かるTOTO

社会に必要とされ続ける企業として、未来に新しい価値を。

TOTOグループの歩み、成果、
目指す姿をお伝えします。

01ABOUT
TOTOについて

  • 創立

    1917

  • 従業員数

    32,968

  • 資本金

    355億円

  • 当期純利益

    122億円

連結売上高

2024年度連結売上高7,245億円

営業利益

2024年度営業利益485億円

業績推移

業績推移グラフ

TOTOの株主・投資家の皆様に、最新の決算資料、財務データ、株式情報、事業活動トピックスなどをご提供しています。

02Business
TOTOの事業

TOTOは、日本を含め、米州、アジア、中国大陸、欧州など18の国と地域で事業を展開し、
快適で機能的な水まわり空間を提案しています。

スクロールできます

グローバル住設事業

日本住設事業・海外住設事業

日本の主な商品

  • トイレ
  • システムバスルーム
  • システムキッチン
  • 洗面化粧台

海外の主な商品

  • 温水洗浄便座 ウォシュレット®
  • 便器
  • 洗面器
  • 水栓金具
  • 浴槽

新領域事業

セラミック事業

  • 静電チャック

  • AD部材

  • 構造部材

過酷な環境下でも長寿命

TOTOの静電チャック

静電チャックが使われる場所

静電チャックは、半導体のエッチング工程で使われています。この工程では、半導体の元となるシリコンウエハを静電チャックに吸着させ、プラズマにより、その表面に精密な加工を施します。

半導体製造装置 内部イメージ

TOTOのすごい技術。焼かずにできるセラミックス

エアロゾルデポジション(AD)法

AD部材が使われる場所

AD部材は、回路の微細化が進むロジック半導体のエッチング装置に採用されています。装置内の過酷な環境による装置の傷み対策として、天板部材をAD法でセラミック膜をコーティングしたもの(AD部材)に置き換えることで、不良の原因となる微細なゴミの発生を低減することができます。

出発点は「汚れない便器の開発」

1990年代後半、「汚れない便器に重要なのは表面がツルツルであること」と考えていた技術者が、産業技術総合研究所が持っていた「熱を加えなくてもセラミック膜をつくれる技術」を応用し、AD法を思いつきました。しかし発想は良かったものの、便器に使うにはあまりにもコストがかかってしまうため衛生陶器への製品化が断念されていました。その後、AD部材への応用が実現し、半導体製造装置の中で活躍することになりました。

半導体製造装置 内部イメージ

大きくなっても、たわみが小さく、軽い

TOTOの構造部材

長年培ってきた技術で製造される構造部材

TOTOの構造部材は、高精度であることはもちろん超大型であることが特徴です。これらはTOTOが長年にわたり培ってきた衛生陶器や水栓金具の生産技術を活用してつくられています。

構造部材の製造に
使われる技術

衛生陶器の鋳込成形技術

衛生陶器にも使われている鋳込成形は、液状の原料を石膏型に流し込み、石膏型が水分を吸収して固める方法です。この方法を使うことで大型の構造部材を継ぎ目なく一体で作ることができ、中空構造も形成することができます。

鋳込成形は、衛生陶器を作ってきたTOTOならではの技術です。
一定時間経過後、余分な液状の原料を除くと、水分が抜けた原料だけが残り、中空構造を作ることができます。

水栓金具の研磨加工技術

ファインセラミックスの焼成体を精密な装置部品の基準寸法に調整するには、高精度な研磨加工技術が必要です。水栓金具で培った精密加工技術により、焼成品の切断、粗研磨、形状加工、高精度研磨が可能となり、厳しい寸法基準もクリアできます。

手作業での研磨の様子/機械での研磨の様子

03History
TOTOの歩み

どうしても親切が第一

初代社長の大倉和親から二代目社長の百木三郎に送られた書簡「先人の言葉」は、歴代社長によって引き継がれてきました。
その中の「どうしても親切が第一、良品の供給、需要家の満足が掴むべき実体で、その実体を握り得れば、結果として利益・報酬という影が映る」という考え方を
基に、社是・企業理念を含むTOTOグループ経営に関する理念体系が整備されました。この理念体系は、社員一人ひとりに浸透しており、理念に基づく行動をとることは、TOTOグループの企業風土となっています。

  • 1914

    国産初の
    腰掛式水洗便器の開発

  • 1963

    日本初の
    ユニットバスルーム
    (JIS規定による)開発

  • 1980

    温水洗浄便座
    「ウォシュレット®G・S」
    発売

  • 2015

    TOTOミュージアム開設

  • 2017

    「ネオレストNX」発売

04Strength
TOTOの強み

TOTOグループは、2050年に持続可能な社会、カーボンニュートラルの実現を見据え、2030年に「きれいで快適・健康な暮らしの実現」「社会・地球環境への貢献」を目指す、共通価値創造戦略 TOTO WILL2030を2021年4月に策定しました。

  • デザインと
    テクノロジーの融合

  • 独自開発の技術による
    価値創造

  • 高度な生産技術と
    グローバルな供給体制

  • 高品質な商品と
    サービスの提供

  • ステークホルダーとの
    リレーション

デザインと
テクノロジーの融合

創立以来、培ってきたものづくりの技術とともに、デザインを事業戦略の中核に位置付け、商品を創出しています。TOTOのデザインが目指していること、それは美しく快適に過ごせる空間と、心地良いと思える体験を紡いでいくことです。私たちがつくり出す一つひとつの商品の魅力をより一層高めるために、デザインフィロソフィー「静かなる存在感」を掲げています。ずっとお客様の暮らしに寄り添うことができるデザインでかつ、高い品質と性能を備えた商品を世界中のお客様にお届けするために、研究・開発を追求し続けていることは、TOTOグループの強みとなっています。その一つの成果として、国際的に権威のあるデザイン賞を多数受賞。
これからも、デザインとテクノロジーの融合により、お客様の暮らしに新たな価値を創造していきます。

独自開発の技術による
価値創造

1914年、日本に下水道の概念さえ浸透していない時代に完成した国産初の「腰掛式水洗便器」。1964年の東京オリンピック前の建設ラッシュの中、厳しい工期を短縮するために開発した日本初の「ユニットバスルーム」(JIS規定による)。おしりを洗うという日本の新しいトイレ習慣を創造した温水洗浄便座「ウォシュレット」。これらはほんの一例ですが、「良品の供給」と「お客様の満足」を志し、「奉仕の精神」を貫き、社会の発展に寄与するよう努めたいという想いを胸に、世の中の生活文化を変えるものをいち早く生み出し続けてきた強みがあります。また、スタートアップをはじめとした他企業との協業により、自社だけでは成し得ない未来のお客様価値創造に向けた取り組みも進めています。
創造した価値は知的財産権として保護・公開することで、産業や技術の発展にも貢献し、さらなる価値創造のサイクルにつなげています。

高度な生産技術と
グローバルな供給体制

衛生陶器をつくる難しさは、粘土質の素地を焼成する際の形状や収縮の制御です。成形から焼成の段階でミリ単位の制御を行い、社是に掲げられた「良品と均質」を実現できるように、ものづくりに取り組んでいます。また、施釉や成形の技能を競い合う衛陶技能選手権などをグローバルで開催し、100年以上受け継がれてきた手づくりの技を継承・向上していることは大きな強みになっています。併せて、生産現場にAIなどの最新技術を導入し、スマートファクトリー化を推進しています。グローバルに供給拠点を展開するにあたって大切にしているのは「その国・地域のTOTOになる」ことです。
高度な技術によってつくられた商品を使用していただくだけでなく、その国・地域の衛生面や快適性の向上や環境面での貢献など「TOTOがあって、よかった」と感じていただけることを目指しています。

高品質な商品と
サービスの提供

TOTO商品は、長い間、お客様の毎日の暮らしの中でお使いいただくものです。だからこそ、実際に見て、触れて、実感して選んでいただくために、日本では96カ所、海外では11カ所の直営ショールームを運営し、お客様に寄り添い、最適なプランを提案しています。また、施工を伴う商品も多く、代理店や工事店の皆様とともに、お客様に安心して商品をお買い求めいただける販売・施工網を国内外で整備していることが強みになっています。そして、選んでいただいたお客様には、長く使用される中で、不具合があった場合のアフターサービスも大切にしています。
このように高品質な商品のご提供だけでなく、お客様満足を目指した一連のサービスのご提供により、豊かな暮らしに貢献していきます。

ステークホルダーとの
リレーション

私たちは、国・地域の垣根を越えてさまざまなステークホルダーとの関係を築きながら、社会的価値・環境価値を創造し続けています。「TOTO水環境基金」は、ステークホルダーの環境貢献へのかかわりに応じて助成金を拠出し、水まわり商品を提供する企業として大切にしている「水」に関わる地域に根差した環境活動を支援しています。また、TOTOミュージアムやTOTOギャラリー・間では、水まわり文化の発信や建築文化に関する展覧会・講演会の開催を通じ、文化を醸成するとともに次世代を育成しています。これらの活動を実践するのは、企業理念が浸透した社員です。
社長とのオンラインミーティングによる直接対話を通じてエンゲージメントを高め、TOTOグループが持つ強みにさらに磨きをかけています。

05Growth strategy
TOTOの成長戦略

中・長期的な会社の経営戦略

TOTOグループは、2050年のカーボンニュートラルで持続可能な社会の実現に貢献し、すべての人に快適で健康な暮らしを提供することを目指します。 そのために、2030年のありたい姿として「きれいで快適・健康な暮らしの実現」「社会・地球環境への貢献」を実現すべく、10ヶ年の長期戦略「共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」を2021年4月末に発表しました。

TOTO WILL 2030

06CSR
TOTOの社会貢献活動

  • 平田晃久展 Discovering New ©Nacása & Partners Inc.

    TOTOギャラリー・間

    人間・時間・空間、そしてそれぞれの間合いという、
    日本特有の概念を表象する「間」の一字を名称とした
    「TOTOギャラリー・間(ま)」は、社会貢献活動の一環としてTOTOが運営する、建築の専門ギャラリーです。

  • TOTOミュージアム

    TOTOミュージアムは2015年8月のオープン以来、
    たくさんのお客様に来館いただいており、
    2024年3月1日、累計の来館者数が50万人を突破※1しました。

    ※1:来館者総数は、バーチャル見学やオンライン見学をのぞく、
    実来館者を対象に算出したもの

  • TOTO水環境基金

    地域を支える団体と協働で社会課題の解決を目指すために、
    2005年度に「TOTO水環境基金」を設立し、
    地域の水と暮らしの関係を見直す継続的な活動を支援しています。

  • TOTO水環境基金(中国大陸)

    中国大陸における節水・水資源保全に関する公益活動を
    実施するために、2008年に中華環境保護基金会傘下を設立しました。5年ごとの活動更新を行い、2023年1月より第4期の活動が開始し、継続的に社会貢献活動を推進しています。

各国の社会貢献活動