環境
「パブリックトイレを通じたSDGs貢献」
誰もが当たり前に使える
環境にやさしく快適な
パブリックトイレのために
建設会社営業担当
TOTOでは商業施設等にも商品を納入していますが、
最近はどんなニーズが増えていますか?
私が担当しているディベロッパー様では、環境貢献を目的として、建物におけるグリーンビルディング認証取得、カーボンニュートラルに向けた脱炭素の取り組みを加速させています。これまでは、使用時における節水や節電効果の高い商品が求められていましたが、最近ではそれに加え「会社として環境貢献にどう取り組むか」という企業姿勢がますます重視されるようになっています。
そこでTOTOでも、CO₂排出量削減の取り組みを広く紹介するツールとして「TOTOグループのカーボンニュートラルに向けた取り組み」というコンテンツを制作しました。「限りある資源とエネルギーを大切にし、地球環境を守ります」というTOTOグループ企業理念から、最新の省エネ窯の詳細まで、環境配慮に対する思いと取り組みを商品提案会などでお伝えしています。TOTOが大切にしてきた環境への考えが今の世の中にマッチしいると実感し、「TOTOの理念とそれに沿った事業活動は正しかった」と自信をもって言えます。
ディベロッパー様に対し、
TOTOの環境への取り組みを伝えることの意義とは?
ディベロッパー様の取り組みは、建築業界全体に大きな影響を与えます。カーボンニュートラルに向けた取り組みを加速させていくことで、建築業界全体として環境配慮の機運が高まり、社会全体に環境に対する意識向上を促すのであれば、その取り組みにTOTOが関与・貢献していることは大きな社会的意義だと感じます。
水まわり商品のライフサイクル全体を考えると、使用時のCO₂排出量がもっとも高くなります。多くの
方々が利用するディベロッパー様のパブリック空間(オフィスや商業施設、ホテルなど)で節水・節電につながる商品を導入していただければ、SDGsのゴール13「気候変動に具体的な対策を」に大きく寄与することができますので、今後も広く「環境貢献」という視点からディベロッパー様に選ばれる企業を目指していきたいと思います。
環境はもちろん、ジェンダー課題や清掃への配慮も。
パブリックトイレを通じて
どんなSDGs貢献を目指していきたいですか?
昨今、メディア等で性的マイノリティの方のトイレにおける困りごとや課題が取り上げられるようになりました。パブリックトイレを担当する私たちの部門では、このテーマについて深く取り組んでおり、当事者の方へのインタビューをもとにレイアウトやサインのあり方を提案し、性的マイノリティに配慮したトイレの実例も増えております。最近では、多くの女性が生理やつわり、更年期などによる不調時にトイレで休息しているという実態を受け、トイレのあり方を根本から変えていく「女性ウェルネス」
というテーマの空間提案も推進しています。これらは、SDGsゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」につながる取り組みです。
また、入社してすぐに公共トイレの清掃をお手伝いさせていただく研修があったのですが、日頃快適に使っているパブリックトイレは、清掃してくださる方がいて成り立っていることを痛感しました。TOTOがいくら清掃性の高い商品を生み出しても、日々清掃してくださる方がいなければ、きれいは維持されません。清掃してくださる方の負担が少しでも軽減される商品を世の中に広めていくことも、私たちの大事な役目だと思っております。
排泄は人間にとって基本的な行動ですが、その行動さえも当たり前にできない人がいること、当たり前の“きれい”を維持してくださっている人がいることを知り、その人たちに寄り添ってトイレづくりを考える。それは、TOTOだからこそやるべきことだと思います。