SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ
TOTO社員のSDGs活動をご紹介

環境

インタビューテーマ

ハイドロテクトの認知を広げ、
環境貢献へ

むずかしい環境技術も、
信念と誇りを持って
世界に伝えていきたい

環境建材事業部

環境建材営業担当

TOTOの「ハイドロテクト」とSDGsは、
一体どのようなつながりがありますか?

ハイドロテクトとは、TOTO独自の光触媒技術によって「空気浄化」や「セルフクリーニング」、「抗菌・抗ウイルス」などの効果を発揮する技術ブランドです。TOTOの自社製品に用いるだけでなく、住宅メーカーや建築材料メーカーにもハイドロテクト技術をご採用いただいています。
ハイドロテクトは太陽光の当たらない暗所でもニオイのもとになる菌やウイルスを分解できるので、トイレ等の内装材に適しています。ハイドロテクトを採用した水まわりが増えることで、清潔で衛生的な空間を維持することができ、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」に寄与すると考えています。また、空気にふれる外装へのコーティング材として使用すれば、都市部のNOxガス等の空気浄化によって環境負荷軽減にも寄与します。
さらに、ハイドロテクトを塗布した大型の陶板は、耐久性が高く、厚みが5~6㎜と薄いため、既存仕上げを剥がすことなく上から施工ができます。これにより、廃棄物の発生を抑えながら、建築仕上げの耐用年数を長期化し、環境負荷低減に寄与します。その観点からもゴール13「気候変動に具体的な対策を」に貢献することができます。



ハイドロテクト技術を使った内装用大型陶板ハイドロセラ・フロアPU(薄型)と
ハイドロセラ・トイレフロアJ(住宅トイレ床専用)





ハイドロテクトの普及活動をする中で、
やりがいを実感することはありますか?

ハイドロテクトはすぐれた環境技術ですが、タッチレス水栓やウォシュレットなどのように節水・節電効果が目に見えづらいため、「むずかしい技術」だと思われて理解が進まないこともありました。しかしSDGsやサステナブル活動が世の中へ浸透している今、ハイドロテクト技術がサステナブル活動への貢献という面で大きな役割を担うということを、今一度お客様に知っていただきたいと強く思っています。

そうした中でうれしかったのは、ハイドロテクトを採用してくださっているメーカーの担当者の方々が、お客様にハイドロテクトのことを熱心に説明されている光景を見たときです。TOTOの社員を凌ぐほどの熱意が感じられ、得意先様からこれだけの共感が得られる、魅力的で意義ある技術なのだと実感しました。
また、小学校でSDGsについて学ぶ娘にハイドロテクト技術のことを話してみたところ、「ハイドロテクト技術をお客さんに伝えることで、ママは環境貢献につながる仕事をしているんだね」と、とても喜んでくれました。私自身、ハイドロテクトの光触媒・分解技術を娘に伝えるのはまだ難しいと考えていましたが、彼女なりに理解した様子で、私もとてもうれしかったですね。





SDGsへのさらなる貢献に向け、
今後への抱負や想いがあればお聞かせください。

私がTOTOへ入社したきっかけは、今から約35年前に仕事で中国に滞在していた父の言葉です。当時、上海郊外のトイレ環境にカルチャーショックを受けた父は、「TOTOが衛生的なトイレ空間を中国全土に普及してくれたら、私たち家族含め日本人がもっと中国に来られるようになる」とずっと言っていたのです。幼い頃からTOTOの事業が社会貢献につながっていることを理解していた私は、自分も快適で衛生的なトイレ文化を世界に発信できる人財になりたいと入社を希望しました。
入社後はパブリック施設向けの営業部門にて、先輩方から引き継いだ専門スキルを基に、新しいトイレ文化を社会に発信してきました。現在は環境建材事業部でハイドロテクト技術の営業を担当していますが、引き続きお客様にTOTOの技術や製品の価値をお伝えし、共感いただくことで、社会貢献へとつなげていきたいと思っています。結果的にそれが自分自身の誇りにもなり、事業を通じたサステナブルなサイクルが続いていくのではないでしょうか。

「ハイドロセラウォール」(大型薄物陶板)をバックに

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