きれいと快適・健康
SDGsにつながるトイレの技術とは
ウォシュレットの普及が
SDGs貢献につながる!?
社会に役立つ技術開発を
ウォシュレット開発担当
開発を担当するウォシュレットは、
SDGsとどのような関わりがありますか?
1980年に登場したTOTOのウォシュレットは、2022年には累計出荷台数6000万台を突破しています。日本国内はもちろん、中国、アメリカ、欧州といった海外でも普及が進んでおり、ウォシュレットが搭載されたきれいで快適なトイレが全世界に広がることで、SDGs のゴール6「安全な水とトイレを世界中に」に貢献していると考えています。
私はウォシュレットの中でも、2022年8月に登場した「便座きれい」という機能の開発を担当しています。これは便座裏に微細な除菌ミストを噴霧することで、尿ハネによる黄ばみ汚れを抑制したり、汚れを浮かせてトイレ掃除をラクにしたりする最新機能です。より衛生的なトイレをお客様に提供することは、お客様の健康や福祉を向上させることにつながると私は考えているため、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」にも貢献できていると思います。
自分の仕事が「社会貢献につながっている」と
実感することはありますか?
先ほどお話しした「便座きれい」は、お客様アンケートの中で多く上がっていた「便座裏の汚れが気になる」という声にお応えして開発された機能です。実際に「便座きれい」が搭載された商品をご購入されたお客様から、アンケートを通じて「以前よりもトイレがきれいで使いやすい」「便座きれいが購入の決め手でした」といった声をいただいたときは、豊かで快適な暮らしのお役に立つ商品が開発できたことを実感しました。
また、私が入社して間もない頃、社外の友人にTOTOの印象を聞いてみたことがありました。そのとき
「TOTOといえばトイレが有名だよね」「安心して使えるよね」といった意見をもらいました。一般の方々にこうしたイメージを持っていただけるのは、先人たちが「社会の発展に貢献し、世界の人々から信頼される企業を目指します。」という理念に基づいて仕事をされていたおかげだと思います。それ以来、私もTOTOで働く一員として、お客様と社会のことを第一に考えて働くことを心がけています。
SDGsへのさらなる貢献に向け、
今後どういった開発に取り組んでいきたいですか?
海外へのウォシュレットの出荷台数は年々増加していますが、まだまだウォシュレットの知名度が低い国や地域が多いのも事実です。私はそのような国や地域の人々にも日本のトイレの衛生性や清潔性を知っていただきたいので、今後は海外でも積極的に使っていただけるウォシュレットの開発に力を入れていきたいと考えています。
具体的な技術としては、TOTOが独自開発した「きれい除菌水」を活用した新機能を検討していきたいです。「きれい除菌水」は電気分解によって水道水から作られ、時間がたつと元の水に戻るので、安全かつ環境にやさしく除菌できることが最大の特長です。現在ウォシュレットでは、「ノズルきれい」「においきれい」「便器きれい」「便座きれい」といったさまざまな機能として「きれい除菌水」を用いていますが、さらなる可能性を模索することで、SDGsのゴール6「安全な水とトイレを世界中に」やゴール3「すべての人に健康と福祉を」により一層貢献していけたらと思います。