人とのつながり
「子どもたちの
“シビック・プライド”を育むために」
社会科見学や修学旅行で
TOTOミュージアムを訪れ、
地域やSDGsを知るきっかけに
社会科見学担当
TOTOミュージアムで実施している
社会貢献活動について教えてください。
TOTOミュージアムは、当社の創立100周年記念事業として、2015年に創立の地である北九州市に開設されました。水まわりの文化や歴史とともにTOTOのものづくりや想いをお伝えし、社会とともに発展していくことを願って建てられた施設です。
ミュージアムでは一般のお客様の見学はもちろん、小中学生を対象にした社会科見学の受け入れも行っています。その目的の一つは、北九州市の子どもたちの「シビック・プライド」を醸成すること。シビック・プライドとは、市民が自分の住んでいるまちに対して「誇り」や「愛着」を抱き、まちを形成している一人として、まちづくりに自発的に関わりたいという意識を持つことです。地元企業であるTOTOがどのように社会に貢献しているかを伝える
ことで、地域学習やキャリア教育にもつなげていければと考えています。生徒さんたちが理解しやすいよう作成した専用の学習冊子は、見学後の振り返り学習やご家庭での会話の中でも使っていただけるような内容で構成しています。
「SDGs修学旅行」の対応も行っているそうですが、
これはどんな取り組みですか?
北九州市は日本の「SDGs未来都市」に選定されていて、SDGsに関連する施設の見学や体験ができるさまざまな修学旅行プログラムが用意されています。TOTOミュージアムでもぜひSDGs修学旅行を受け入れて欲しいと市からご要望いただき、2022年に初めて実現した取り組みです。SDGs修学旅行の見学では、通常の社会科見学のガイド案内に加えてSDGsについての特別講義も行い、参加される学校がSDGsについてどれくらい学習してきたかなどに合わせてプログラム内容を用意しています。
TOTOミュージアムでの社会科見学やSDGs修学旅行は 、ゴール4「質の⾼い教育をみんなに」への貢献にもつながりますし、まさしく地域社会貢献の一環だと感じています。TOTOを知っていただけること、学びの場を提供できること、皆さまがミュージアムを活用してくださることが、ゴール 17「パートナーシップで⽬標を達成しよう」につながっています。
SDGsに関する活動をする中で、
今後どんなことを目指していきたいですか?
ガイド案内をしていると「大倉和親(※TOTO初代社長)の考えって素晴らしいですね」「いろんなことを考えて商品を開発していたんですね」といった感想をいただくことが多く、「うちのトイレはTOTO! これからもずっとTOTOを使うね!」「TOTOが好きになった!」と言ってくれる生徒さんもいらっしゃいます。見学後にご両親と一緒にご来館いただくこともあり、TOTOファンの創出につながっていることが実感できてやりがいに
なっています。また、社会科見学やSDGs修学旅行を推進する中で、私自身も「子どもたちのためにもっとできることはないかな?」と考えるようになりました。見学で使用している学習冊子は、そんな思いから生まれたものです。個人的なことですが、私の息子は今年から小学生。その息子に社会科見学でTOTOミュージアムを見学してもらうことをささやかな目標にして、今後も見学内容をより一層充実させていきたいと思います。