SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれています。最近よく耳にするようになりましたが、登場したのは2015年のこと。「国連持続可能な開発サミット」において、全193加盟国の賛同を得て採択されました。そしてその歴史をさらに遡ると、私たちもよく知る「京都議定書」や「地球サミット」とも関連があります。
はじまりは1980年代。世界規模の経済成長が続く中で地球環境への懸念が高まり、国連で「環境と開発に関する世界委員会」が発足しました。以降、平和‧開発‧⼈権について国連規模での取り組みが活発化し、1992年の地球サミットや1997年の地球温暖化防⽌京都会議が開かれます。そうした流れを受け、2000年にはSDGsの前身となるMDGs(ミレニアム開発目標)が採択されました。
MDGsは主に発展途上国を対象とした8つの目標から成り立っていましたが、15年の間に起こった地球規模の変化を受け、SDGsはその対象に先進国も含むようになりました。世界全体で目指す未来への目標に向け、今、世界の国々でさまざまな取り組みが展開されています。
SDGsでは2030年までに達成すべき目標として、17のゴールと169のターゲット(クリアすべき具体的な課題)が定められています。
環境に関する目標はもちろん、経済成長や人権、ジェンダー、教育など幅広いテーマを包括しており、持続可能な社会の達成にはこうしたさまざまな要素の調和が不可欠だとされています。17個の目標をすべて覚えるのは大変ですが、SDGsに興味を持ったらまずは自分にとって身近な問題や興味のある目標から調べはじめ、徐々に知識の範囲を広げていくのがよいかもしれません。
だから、私たち一人ひとりがSDGsの当事者!
SDGsを正しく理解するために、知っておきたい大切なキーワードがあります。それは、「誰一人取り残さない」こと。私たちが目指すのは、世代を超えたあらゆる人が、自分らしく、より良く生きられる未来。国連が定めた目標と言われると、なんだか自分からは遠いことに感じるかもしれませんが、普段の生活の中のちょっとしたエコ意識や困っている人への手助け、仕事や買い物の仕方なども、実はSDGsにつながっているのです。
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マイバッグでお買い物
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街で高齢者や
障がいのある方をサポート -
リモートワークを活用し
育児や介護をする
そして、今SDGsに取り組むことは、未来の自分や家族が生きやすい世界をつくるということ。
それも思い切り遠い未来ではなく、たった10年先の近い未来です。そう思うと、SDGsがこれまでよりも身近なものに感じられませんか?