GREEN STORY エコの裏には物語がある 進化を続ける、TOTOの節水・エコ商品。誕生までのストーリーを、開発担当者のインタビューでご紹介します。

Vol.36

常識を変える水栓は、きっとつくれる。

祝! 建築設備技術遺産認定
「アクアオート」の誕生と進化を支えた想いとは。
<最新編>

自動水栓の初代「アクアオート」誕生から約30年。2015年に発売された7代目「アクアオート Aタイプ」には、除菌効果があるTOTOの独自技術「きれい除菌水」が搭載されました。「節水しながら手を洗う」ための水栓から、「水栓まわりのきれいを保つ」水栓へと、その役割はネクストステージへと進化。シリーズ最後となる「最新編」の今回は、ベテラン組から若手中心メンバーへバトンタッチ!7代目の開発を担当された村田さんにお話をお聞きします。

試行錯誤の末に行きついた、
アクアオートの「3秒ルール」。

そのほかにも、技術的にこだわった点はありますか?

村田 吐水が終わってから3秒後に「きれい除菌水」が噴霧されますが、この「3秒」というタイミングにはこだわりましたね。3秒って、手を洗い終わった後、除菌水が出たことに気付いてもらえるギリギリのタイミングなんですよ。

ブルーのLEDも光るので、「あれ?」って気付きますよね。

村田 そのLEDもポイントで。「何かやっている感」があるじゃないですか(笑)。新しい技術が使われているんだって気付いてもらうのって、けっこう重要だと思うんです。

パブリックなので、3秒だとちょうど次の人が使う時に除菌水が出てしまうのでは、という意見もありましたが、そういう場合は手を差し出すと除菌水が自動で止まります。安全面にも配慮しながら、ちゃんと試行錯誤した結果の「3秒ルール」なんですよ。

噴霧でいえば、除菌水がきちんと排水口にかかるようにするのって、
意外と角度設計が難しそうです。

村田 ああ、そこもかなり試験しました。なにしろボウルの種類がいっぱいあるので……。噴霧範囲を広げるとその分水ハネしますし、勢いとのバランスを図りながら。最初は図面をつかってCAD上でシミュレーションしていたんですが、結局それだけではわからないので、実機でも実験しました。水ハネした水滴を脱脂綿で吸い取っては、グラムを量って……。試作も20~30台は作りましたね。

実機を手に説明する村田さん。噴霧の角度も大きな課題の一つだった。

こまめに掃除できない場所でこそ使って欲しい。そして、今後は通信技術の導入も……!?

きれい除菌水が搭載されたことで、お掃除に使う洗剤の量が減るなど、クリーンだけでなくグリーン(環境性)も高まりました。今後、「きれい除菌水」搭載の「アクアオート」は、どういったシーンで活躍できると思いますか。

村田 普段掃除が行き届かない個人経営のお店や、人手の足りない場所で普及するといいなと思います。実は効果測定のモニター調査をしていたときに分かったんですが、「お掃除のプロ」みたいな清掃員がいるビルでは、あまり効果が実感されなかったんです。

つねにきれいにお掃除されているから……?

村田 そうなんです。そういうお掃除のプロの方は、「(「きれい除菌水」の除菌効果を調べたいから)掃除しないで」ってお願いしても、毎回絶対お掃除しちゃう(笑)。

なるほど(笑)。 ちなみにエコ効果はこれからも進化できそうでしょうか?

村田 「きれい除菌水」をつくるためには電気が欠かせませんが、今はまだそこに電力をけっこう使ってしまうので、除菌水未搭載のアクアオートのように自己発電では賄えないんです。今後そこの消費電力量を下げられれば、節電が目指せると思います。

節水性に関しては、まだまだできることがあるんじゃないかと思うんです。今、アメリカを中心に世界の節水基準がますます厳しくなっています。もちろん、ただ水量を下げればいいわけではないので、使い心地とのバランスがカギになると思いますね。

ベテランの方々はAIやIoTとの連動も夢見ていらっしゃいましたが……

村田 あ、そういったことにもぜひ挑戦したいです! 実現するには通信ユニットが必要になりますが、私はもともと大学で電気電子工学を専攻していたんです。だから「その方面も得意だぞ!」とアピールして(笑)、チャンスがあればやってみたいですね。

節水性の向上や通信ユニットの導入など、村田さんの構想もいつかきっと形になるはず。

ベテランから若手へ想いを受け継ぎつつ、新しい発想でどんどん進化する自動水栓「アクアオート」。手を差し出せば水が出る。そんな当たり前の技術が定着する背景には、“当たり前じゃない” 開発者たちの苦労がたくさん隠されていました。

ここにも注目!

TOTOには、日本中の「水データ」が
蓄積されている!

インタビューの中にもありましたが、水道水はその土地によって性質や成分が異なります。水まわりの商品開発を行うには、そうした水質への配慮や対策が不可欠。そこでTOTOでは、随分昔から、日本全国の水質をこまかく調査! 社内には、各地の詳細な水質データがストックされています。
残念ながらそのデータを公開することはできませんが、「水」を扱う商品をつくることは、土地ごとの特性や自然をきちんと見つめることと同義。環境を調べ、環境への負荷を減らし、環境問題を解決できる商品を生み出す。それは、水の大切さを心に刻み続けてきたTOTOの責任でもあるのです。

今回取り上げた「アクアオート」の詳細はこちらから。

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