SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ
SDGs × TOTO インタビュー

わたしが取り組むSDGs

TOTOの商品開発や取り組みは、SDGsの実現にどのようにつながっているのでしょうか。
担当する社員の視点や想いを通して、わかりやすくご紹介します。

タッチレスで清潔
それでいて美しいデザイン
そんな自動水栓で
きれい・快適を世界で実現したい

TOTOで自動水栓の開発に携わる大原。環境配慮に優れたデザインと先進的なテクノロジーを有する製品に与えられる世界的な賞である「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2021」の受賞を経て、今後の開発とSDGsへの貢献に向けた想いを語ります。

機器水栓事業部 機器水栓開発第二部
機器水栓開発五グループ

大原 雄大朗

TOTOではどういった仕事を
担当していますか?

私はTOTOの機器水栓事業部で、アクアオートという自動水栓の開発を担当しています。手をかざすだけで水を出し止めできる水栓で、みなさんも学校や公共施設のトイレなどで一度はお使いになったことがあると思います。
この商品が発売されたのは1984年と古く、もともとは「水栓に手を触れたくない」という人々の衛生意識から誕生しました。これまでCLEAN(衛生性)、GREEN(エコ)、UD(使いやすさ)、DESIGN(デザイン性)という4つの観点から、さまざまな進化を 遂げています。ここ数年は世の中の節水意識の高まりを受け、特に節水性を大きく向上させてきました。

あなたの仕事と
SDGsとの関わりは?

アクアオートの「衛生性」や「使いやすさ」というコンセプトは、SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」への貢献につながっていると思います。 センサーによって水が自動で出るため、タッチレスで清潔に安心して手を洗うことができるからです。特に新型コロナウイルス感染症が蔓延してから、人々の手洗いに対する意識が変わってきています。 TOTOが実施している外出時の公衆トイレでの手洗いに関する意識調査でも、以前は「しっかり洗う」と回答した人が5割ほどでしたが、最近では8割以上に増加。 こうした意識の変化にも、アクアオートのタッチレスで操作できる機能が対応していけるのではないでしょうか。また手をかざすだけで水が出て自動で止まるため、ハンドルを回して水の出し止めをする必要が無く、誰でも使いやすいユニバーサルデザインの商品と言えます。
また、「節水性能の向上」という点では、SDGsのゴール6「安全な水とトイレを世界中に」への貢献につながっていると思います。 水の止め忘れや流しっぱなしを防いで節水に貢献するだけでなく、1.3L/分の低流量(日本では約2L/分)ながら快適な手洗い感も実現しているんですよ。
あまり知られていませんが、節水することはCO₂の削減につながっています。水をきれいにする浄水場、水を送るポンプ、下水処理など各施設でエネルギーが使われCO₂が発生するためです。 節水によりCO₂排出量を削減することで、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」にも貢献できますね。

環境性能と空間との調和のとれたデザインが高い評価を受けた「Touchless Faucet」(写真は海外向け商品)。

今年この商品が、「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2021」を受賞しました。 これは、環境配慮に優れたデザインと先進的なテクノロジーを有する製品に与えられる、世界的な賞です。 私は開発の中でも、品質や性能を維持しながら内部部品を極限まで小型化し、デザインとテクノロジーを両立させる役目を担っているので、それが評価されてとてもうれしかったですね。 他のデザイン賞も多数受賞でき、デザインとテクノロジーが融合したTOTOらしい商品の開発ができたと思います。

仕事を通じて、環境や社会問題への
意識は変わった?

TOTOに入社するまで、私は水資源に対して特に意識せず暮らしていました。水の無駄遣いはしないようにしていましたが、日本には豊富な水資源があって、節水もそこまで深刻には考えていなかったのです。 でも、この仕事を通じて世界各国の節水規制や節水ニーズを知り、節水を世界規模の問題として意識するようになりました。 今、こうして自分の開発した商品を多くの人が使うことで節水が進み、水資源の保護に貢献できていると思うと、この仕事に誇りを感じます。

また、商品開発だけでなく、普段の暮らしや業務の中でも節水・節電を心掛けるようになりました。 照明やエアコンなど家電製品の電源をこまめに消す、水を出しっぱなしにしない、といった基本的なことに加え、私が意識しているのはお湯と水の使い分けです。 お湯を出すにはその都度エネルギーを使うので、必要なとき以外は水で済ませるようにします。 TOTOの職場でも、印刷する際は両面印刷や縮小印刷にして紙の無駄遣いを減らしたり、昼休みは必ず消灯して節電したりと、環境配慮が当たり前に行われています。

「一番身近なゴールを目指して、
行動を重ねていきたい」

一人でSDGsのすべてのゴールに貢献することは簡単ではありませんが、各自が自分にとって一番身近なゴールを意識し、少しでも貢献できることがないか考え、行動することが大切だと思います。 一つひとつの行動が積み重なることで、持続可能な社会の実現に近づくのではないでしょうか。私個人としては、環境配慮とお客さまのきれいと快適を同時にかなえられる素晴らしい商品の開発に、 引き続き尽力したいと思います。

今回のインタビューでは、TOTOの企業理念実現にむけたマテリアリティのひとつである「環境」を
取り上げます。その目指す姿「限りある水資源を守り、未来へつなぐ」「地球との共生へ、温暖化対策に
取り組む」「地域社会とともに、持続的発展を目指す」をテーマに、3人の社員がそれぞれの取り組みや
SDGsへの想いを語ります。

インタビューテーマ1

「限りある水資源を守り、
未来へつなぐ」

エコで快適なトイレの普及は、
世界の環境や教育、
ジェンダー問題にもつながる

衛陶開発第一部 主幹

平河 智博

節水トイレを開発する
むずかしさとは?

TOTOではこれまで、水まわりの中でもとりわけ多くの水を使うトイレの節水に取り組んできました。この20年ほどの間に、1回あたりの洗浄水量は8リットルから6リットル、さらに4.8リットルへと節水が進み、現在は3.8リットルの超節水便器を発売しています。
節水トイレを開発するむずかしさは、何より「節水」「洗浄性能」「快適性」を成立させることです。きれいに流すにはある程度の水量が必要なので、そもそも節水と洗浄性能は相反する関係性にあるのです。そこでTOTOでは、渦を巻くような水流によって少ない水量で便器をまんべんなく洗う「トルネード洗浄」を開発するなど、世界初の技術開発を行いながらさらなる節水にチャレンジしています。トイレの洗浄水量は国や地域によって規制が設けられているため、各国のルールに適合できる商品を開発しなければならないむずかしさもありますね。

独自の洗浄技術で大幅な節水を実現した「ネオレスト」





節水以外にも、トイレでできる
SDGs貢献はありますか?

11月19日は国連が制定した「世界トイレの日」だということをご存知でしょうか。トイレ普及の遅れは不衛生な生活環境をもたらし、下痢などの疾病を引き起こします。途上国では、乳幼児が下痢にかかると命に関わる場合があるため、トイレの整備は世界中の人々の健康的な生活にとって本当に欠かせないものなのです。節水による環境保全はもちろんですが、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」の視点からも、機能的で快適なトイレを世界に普及していくことは大きな社会貢献になると考えています。
さらに、世界ではなんと3億6700万人もの子どもが、トイレのない学校に通っています※。特に女の子には、生理中に学校に行きづらいという問題も。そう考えると、トイレの普及は教育やジェンダーの平等にもつながることが分かります。

TOTOで働くことで、
社会に貢献する意識の変化はありましたか?

TOTOには「社会の発展に貢献し、世界の人々から信頼される企業を目指す」という企業理念があります。若い頃はあまり深く考えずにこの理念を唱和していましたが、海外勤務をきっかけに意識が変わりました。世界中どこへ行っても、同じ想いを持って社会貢献に取り組む仲間がいる。それはとても幸せなことだと、誇りに思うようになりました。
また、今回のインタビューで改めてSDGsについて調べ、業務だけでなく個人の行動でも貢献できることがたくさんあると分かりました。

健康診断を受ける、咳エチケットを守る、食事を残さず食べる、選挙に行く……。一人ひとりが改めてSDGsを理解し、できることから貢献につなげていくことが重要だと思います。




インタビューテーマ2

「地球との共生へ、
温暖化対策に取り組む」

固定観念にとらわれない新技術で
CO₂排出量の少ない工場へ

工務本部 工務部 設計グループ

峰 健次郎

現在の仕事と「環境」との関わりは?

TOTOが新たに工場建設を行う際、建築やインフラ設備、生産付帯設備の設計、工事管理などを行うのが私の業務です。
現在TOTOでは、2030年の事業所からのCO₂排出量を25万トンに抑える目標を掲げています。これは、2018年の排出量に対し30%の削減となる大きな目標値。そのため工場建設時にさまざまな省エネ設備を導入していますが、私たちのチームが今注目しているのは地熱の利用です。
気温や天候の影響を受けにくい地熱は、年間を通じて温度が安定しています。このエネルギーを工場の空調などの熱源として利用できないか、検討を重ねているところです。





工場の省エネ化で、SDGsにどう貢献していますか?

地熱や太陽光エネルギーを活用してCO₂を大幅に削減できれば、ゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」やゴール13「気候変動に具体的な対策を」への貢献に直結します。それだけでなく、TOTOの工場では、排水を処理してトイレの水に再利用するという取り組みも行っています。工場からの排水を減らすことで、ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」にもつながっていくと思います。

工場屋上への太陽光発電パネル設置





社会への貢献や
SDGs実現に対する想いを聞かせてください。

海外グループ会社とリモートで打ち合わせ

新型コロナウィルスの感染拡大により、人々の衛生への関心が急速に高まりました。衛生に深く関わる商品をつくる会社として、TOTOの事業の社会的意義をこれまで以上に強く感じています。また、多くの人に求められる商品を世界中に供給するには、環境負荷が少なく安定的に稼働できる工場の存在が欠かせません。その建設に携わっていることに誇りを感じますし、今後も固定観念にとらわれない視点を持って、環境にやさしい工場づくりに取り組んでいきたいと思います。





インタビューテーマ3

「地域社会とともに、
持続的発展を目指す」

「TOTO水環境基金」を知ることで
SDGsを考えるきっかけに

総務部 総務第一グループ

河村 泰三

河村さんが担当する
「TOTO水環境基金」とは?

「TOTO水環境基金」とは、水についてさまざまな角度から取り組んでいる団体を助成するTOTO独自の基金です。設立は2005年。「生活環境企業として何ができるか、TOTOグループの社員全員で考えよう」と社内アンケートを実施したことがきっかけで誕生しました。
自社単独ではなく、国内外のさまざまな団体と一緒に社会課題の解決に取り組むこの仕組みには、TOTOらしさが溢れていると思います。助成金を拠出するだけでなく、国内の助成先団体の活動にTOTOグループの社員がボランティアとして参加し、協働で課題解決に取り組みます。助成金算出の仕組みもユニークで、基金に関わる人が増えれば増えるほど、翌年の助成金額も増えていきます。ここにも、より多くの賛同者や協力相手を増やしたいという私たちの想いが現れています。





助成している活動とSDGsは、
どう関連しますか?

2021年度は、海外6・国内14の合計20団体を助成しています。その活動内容は、発展途上国の水資源保全や衛生的な生活環境づくり、地域の水環境や生物多様性の保全など、実にさまざま。そのため、貢献できるSDGsゴールも多岐にわたるのですが、いくつか例を挙げたいと思います。
例えばスーダンにおける「学校での水アクセスと水衛生教育」プロジェクト(特定非営利活動法人ホープフル・タッチ主催)では、水が通っていない学校に水道パイプや貯水タンクの設置を進めています。さらに、水衛生教育を実施し、手洗いの習慣を普及させる活動も行うことで、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」やゴール6「安全な水とトイレを世界中に」、ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献につながっています。



スーダン・ハルツーム市の
小学校における水衛生教育の様子

また、国内では、例えば栃木県市貝町における絶滅危惧種のサシバの生息する里山を守る活動(NPO法人オオタカ保護基金主催)を通じて、人口減少・高齢化・農家減少による耕作放棄地の増加という課題に取り組んでいます。環境保全の活動にとどまらず、持続可能な仕組みを構築することで、SDGsへ貢献している活動です。





水環境基金の仕事を通じ、
今後どのように社会へ貢献していきたいですか?

この取り組みについて社内外にもっと情報を発信し、さらに多くの人に共感される活動にしていく必要があると感じています。TOTOが、社会の一員としてSDGsに貢献する姿を示していくことが、人々や社会に影響を与え、社会全体でゴール達成に取り組む大きなうねりにつながると信じているからです。「TOTO水環境基金」を、SDGsについて考える一つのきっかけにしてもらえればと願っています。

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