吉村順三


「高原の音楽ホール」


'91年5月18日〜6月21日

 吉村は日本の伝統に立脚しながら,“吉村流”ともいえる独自の世界を構築した.ここでは,近作である2つの音楽ホールをテーマに構成されている.「八ヶ岳高原音楽堂」(1988)と「草津音楽の森コンサートホール」(1991)は,それぞれ主構造は鉄筋コンクリート造であるが,小屋組,内部仕上げの材料はすべて木である.これらの作品は,素材のもつ特性を高い精神性にまで謳い上げている.オリジナル・ドローイングやスケッチも同時に展示され,吉村の手の痕跡を追うことができる.
exhibition scene exhibition scene
 藤塚光政撮影
シンポジウム: 吉村順三を囲む
        5月22日 東京・建築会館ホール
        (吉村順三,中村好文,藤森照信,宮脇檀,六角鬼丈)


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