鈴木了二


「物質試行35 空地・空洞・空隙」


'92年7月1日〜7月31日

 鈴木は多彩な活動で注目される建築家のひとりである.ここでの展覧会においても,アート,家具,建築模型,写真,抽象絵画とその多彩ぶりが発揮されている.これらの作品の中に関連性を見いだすことは困難であるが,これらはすべてフラ・アンジェリコの宗教画「最後の審判」に対する解析作業なのである.鈴木はこの絵の中央に連続する四角い開口部に目を止め,そこに潜む“建築とはなっていない何ものか”“空地・空洞・空隙”というキーワードを,異なったジャンルで表現しようと試みている.
exhibition scene
 藤塚光政撮影
講演会 : 物質試行34 空地・空洞・空隙
      7月3日 東京・建築会館ホール
      7月9日 札幌・ポールスターホール


閉じる

Copyright (C) 1996 TOTO LTD.