篠原一男

「Unbuilt and
 Yet Unbuilt」


'94年5月10日〜6月11日

 “Unbuilt”と“Yet Unbuilt”,それは建てられた建築と同格であり,様々な条件が加わらない分,時にはより強い影響力をもつことがあると篠原はいう.80年代以降のいくつかのコンペ案,「ユーラリール・ホテル計画」(1989−92)や住宅の増築計画など,9つのプロジェクトが模型化され,ひとつの系を示すかのごとく一直線に並んでいる.これらは同時に,ポップな配色を施した大断面図として壁面に描かれている.その初等幾何学的な明解な形態は色彩と相まって鮮明な印象を刻み、逆にわれわれの安易な解読を一切排除しようとしているようだ.
exhibition scene exhibition scene
 藤塚光政撮影
講演会 : 仮構の形の建築論
      5月12日 東京・建築会館ホール
      5月26日 名古屋・今池ガスホール


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