日本を代表する建築家として、「ヒルサイドテラス」(1969−92年)、「スパイラル」(1985年)、「幕張メッセ」(1989年)など数多くの名作を生み出してきた槇文彦氏は、近年日本国内はもとよりドイツ、アメリカ、オーストリア、オランダなど海外での活躍も目覚ましく、その設計活動は、ますます多岐にわたって展開されています。
本展覧会は、『建築という現在−現場からのリポート』と題して、槇文彦氏のまさに現在の活動に焦点をあてた構成の展示となりました。「幕張メッセ II 期計画」、「風の丘葬斎場」、オランダ・フローニンゲンの祝祭イベントのための「浮かぶパビリオン」、「福岡大学60周年記念館」等、当時完成したばかりの、あるいは進行中であった「現場」の緊迫した状況を数多くのスタディ模型、構造部材模型、ドローイング、現場写真とともにリポートしました。