ダニエル・リベスキンド


「豊饒の沈黙」


'94年3月9日〜4月16日

 入口部分からガラス面を突き抜けて庭の奥まで,20mの軌道が伸びている.その上を直径2mもの円盤がゆっくり回転しながら,端から端まで往き来する.“Line And Wheel”と名づけられた装置である.この軌道のわき,会場中央に“Maquette Dais”と題された巨大な自動計量器のようなオブジェがある.アルミ板で包まれた円筒の,わずかに傾斜したトップに大小6つの円盤がはめ込まれ,それぞれのアルミの模型が回転している.2つのオブジェのどこまでも静かな運動が,何かを訴えている.リベスキンド独特の,アンビバレントな世界である.
exhibition scene
 藤塚光政撮影
講演会 : 豊饒の沈黙
      3月 9日 東京・ヤクルトホール
      3月11日 大阪・朝日生命ホール


閉じる

Copyright (C) 1996 TOTO LTD.