北川原温の建築

「横たわる円錐
 Mallarme de Siege」


'90年11月22日〜12月22日

 会場の三方には壁がめぐらされ,この壁面に50近い覗き穴が穿たれている.この穴を通して,北川原が最も主張したい建築の断片を見ることができる.会場中央の7体のキューブには,浮遊する建築の断片が透明のアクリルの中に封じ込められている.建築の全体像をありのまま見せるのではなく,作家が恣意的に見せる部分によって,全体像を創造させるといった手法がとられている.中庭には鉄製のオブジェ(横たわる円錐)が光を受けて鈍く輝き,北川原の世界を象徴している.
exhibition scene exhibition scene
 藤塚光政撮影
講演会 : 横たわる円錐 Mallarme de Siege
      11月29日 東京・銀座ガスホール
      11月30日 大阪・朝日生命ホール


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