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100回展

この先の建築

Architecture of Tomorrow


'02年9月3日〜'02年10月5日

新しい世紀を迎えたにもかかわらず、「建築」を取り巻く日本の現況は決して楽観的なものとは言えない印象があります。一方で、近年一般ジャーナリズムにおいては建築関連の情報が増加しており、また、これまでにない枠組みで建築が語られるようにもなってきております。こうした状況の只中にあって、建築家自身は「この先の建築」をどのような射程で捉え、実践しようとしているのでしょうか。
ギャラリー・間はこのような視点に立ち、30代から70代までの建築家が世代を超えて一堂に会し、各世代の建築家たちが縦横に交差するプラットホームとして、ともに「この先の建築」を考える場を創出したいと考えました。これは、ともすれば時代の急速な流れの中で世代ごとに途切れてしまう問題意識を、より大きな枠組みの中で捉え直そうという試みです。そのために、建築家を大きく5つの世代にわけ、それぞれ5人ずつ、総勢25人の建築家に登場していただくことを目指しました。
展覧会では、25人の建築家から将来の建築のビジョンを示唆するご自身の作品またはプロジェクト模型をご提供いただきます。何十年にもわたり第一線で活躍されている建築家から、まだほとんど実作のない若手の建築家まで、それぞれがどのようなビジョンを示すのか。これらを総覧することで、「この先の建築」のさまざまな有り様を提示したいと考えます。
連続シンポジウムでは、建築ジャーナリストの方をナビゲーターに、世代差を考慮した建築家の組合わせによる討論の場を設計しました。ここでは、それぞれの世代が担う、いま問うべき建築をめぐる問題点を掘り起こし、「この先の建築」を考える多様な視点を、5人ずつ5回にわたって検証していただきます。また、それと並行して、ジャンルを超えたゲストの方々を招き、より広い視点からこの先に期待される建築像を探る試みも行います。
こうした試みの先に、建築をめぐる大きな物語が描かれ、さらなる提案や議論が生まれることを期待したいと思います。
ギャラリー・間
scene 1

scene 2
 撮影:ナカサ・アンド・パートナーズ

連続シンポジウム:
タイトル この先の建築 — Architecture of Tomorrow
監修・
ナビゲーター
石堂威小巻哲田尻裕彦寺田真理子馬場正尊
プログラム プログラムA
WITH ARCHITECTS
プログラムB
FROM DIFFERENT FIELDS
A-1
 9月 7日(土)
原広司×伊東豊雄×妹島和世×塚本由晴×吉村靖孝 B-1
 9月 4日(水)
「IT時代の都市・建築」
ゲスト=月尾嘉男
A-2
 9月14日(土)
磯崎新×山本理顕×小嶋一浩×千葉学×山代悟 B-2
 9月11日(水)
「『なんてったって建築家!』」
ゲスト=『カーサ ブルータス』編集部
A-3
 9月21日(土)
石山修武×岸和郎×青木淳×阿部仁史×太田浩史 B-3
 9月18日(水)
「21世紀の今、プルーヴェとイームズに学ぶ」
ゲスト=松村秀一
A-4
 9月28日(土)
篠原一男×長谷川逸子×隈研吾×西沢立衛×藤本壮介 B-4
 9月25日(水)
「映画と都市—架空の世界をつくる」
ゲスト=押井守×種田陽平
A-5
10月 5日(土)
槇文彦×藤森照信×内藤 廣×曽我部昌史×松原弘典 B-5
10月 2日(水)
「編集という視点から」
石堂威×小巻哲×田尻裕彦×寺田真理子×馬場正尊
会場 建築家会館本館ホール ギャラリー・間


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