ニール・ディナーリ


Interrupted Projections


'96年9月11日〜10月26日

ギャラリー・間では、ロスアンジェルス在住の若手建築家ニール・ディナーリ氏の展覧会「INTERRUPTED PROJECTIONS」を開催いたしました。ディナーリ氏は、東京国際フォーラム設計競技佳作入選案('89)などでラディカルなプロジェクトを提案し、広く反響をよびました。伝統・規範の縛りからなかなか解き放たれない、ともすれば保守的ともいえる現在の「建築」の在り方を挑発するかのように、彼の作品は、見るものにいつも建築の本質とそこに広がる可能性を意識させます。
現代の建築は、「もの」自身を超越しコード化されたイメージの交錯する社会の中に存在します。その社会にあって、建築は一体何ができるのか。不動な建築がこの社会に融合していくためにはどうあればよいのか。その問いに対し、今回ディナーリ氏はギャラリー・間の空間で一つの解を提起しました。会場には、来場者が自ら操作することにより作品展コンセ~プトを視覚し解析する装置<NaviCam(協力:株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所)>が設置されました。また、ギャラリー・間叢書04『ニールディナーリ INTERRUPTED PROJECTIONS』を発刊、展覧会のマニュアルであると同時に、グラフィックという2次元の世界に展開されるもう一つのプロジェクトとしてもご覧ください。
exhibition scene
exhibition scene
 撮影 ナカサ・アンド・パートナーズ
講演会 : Interrupted Projections
      9月11日 東京・建築会館ホール
      9月12日 名古屋・今池ガスホール


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