粟辻博のテキスタイル


「自立した表層」


'88年5月10日〜6月8日

 “積・華・壮・響・重・数・間”と8つの名を冠したモチーフでプリントされた布が,会場にそれぞれ自立する.展示は,内部と外部の2つの対立する空間の中で展開される.内部では,無限とも思われる連続する精緻なパターンが,柔らかい布面に波打って広がり,外部では,ガラスの表面にプリントされたパターンが立体的に組み合わされ,複雑なうねりを生み出す.素材のもつ機能性よりも,素材の表面を飾り,覆うものが,空間とどの様に関わってくるかという点に,このインスタレーションの主眼が置かれている.
exhibition scene
 藤塚光政撮影


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