ギャラリー・間10周年記念 出展作家の原点作品展
チャールズ・コレア

Surya Kund

1986年
作品写真
(藤塚光政撮影)

未来学者であり、インドのシンクタンクとも言われる人物をクライアントにもつ「スリヤ・クンド(太陽の広場)」は、人々が思索を巡らせたり、自己の精神の浄化を図る場所としてつくられた。「クンド」とは、寺院に参った信者たちの身体を清める神聖な場所であり、その形状はもともと古代アーリア人の曼陀羅から来ている。古代曼陀羅思想では、建築は宇宙のモデルと見なされていた。インドに見られる他のさまざまな側面と同様、この曼陀羅模様も歴史的な奥行と現代的な斬新さ、現実性と比喩性の両方を併せもっている。「スリヤ・クンド」の配置については、周囲の環境に対応するうちに自ずから決定した。堀に囲まれた中央のスペースは、人々が語り合うための場所である。広場の中心には、ビンドゥ(あらゆるエネルギーの源)を象徴するシュリー・ヤントラ(図象)が描かれている。


前展覧会:天空への祈り (1995)
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