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「トランス・アーキテクチャー」
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五十嵐太郎
五十嵐太郎

1967年パリ生まれ。
1997年東京大学大学院博士課程単位取得退学。
現在、芝浦工業大学・明治学院大学非常勤講師、東京理科大学非常勤嘱託。
『10+1』にて現代建築論を、『武蔵野美術』にて近代宗教建築論を連載中の他、インターネットマガジン『nmp』にて映画評を担当。
編著に『20世紀建築研究』(INAX出版)、『エヴァンゲリオン快楽原則』(第三書館)、共著に『磯崎新の革命遊戯』(TOTO出版)、『ジュゼッペ・テラーニ』(INAX出版)、『デジタル小津安二郎』(東京大学総合研究博物館)、『エヴァンゲリオン・スタイル』(第三書館)など。


「横断する批評 − 建築・音楽・エヴァンゲリオン」

従来、言説の閉じたジャンルであるアニメから、『新世紀エヴァンゲリオン』という作品が登場し、さまざまな分野から批評の対象となり、結果的にジャンルそのものを破壊する契機を提示した。そして「エヴァンゲリオン・スタイル」と命名された創作のセンスは、少なからず建築界の人間をも魅了した。おそらく、横断的な批評を可能にする作品は、ジャンルの成立基盤を揺るがすのだろう。これほど鮮やかなものにはならないが、今、建築と都市、音楽、映像の関係を評論すると同時に近代以降の新宗教の空間を研究しており、建築の言説の境界を逆照射したいと考えている。

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