TOTO
平田晃久展 Discovering New ©Nacása & Partners Inc.
TOTOギャラリー・間について
人間・時間・空間、そしてそれぞれの間合いという、日本特有の概念を表象する「間」の一字を名称とした「TOTOギャラリー・間(ま)」は、社会貢献活動の一環としてTOTOが運営する、建築の専門ギャラリーです。
 
1985年10月の開設以来、TOTOギャラリー・間は国内外の建築家の展覧会にこだわり続けてきました。出展者の個性を存分に発揮していただくよう展示デザインを出展者に委ねることで、展示空間そのものが「作品」となるユニークな展示方法をとっています。GALLERY 1から外部の中庭を抜けてGALLERY 2に至るという、会場自体の構成も独特です。全体で240平方メートルほどの小さなギャラリーですが、それゆえに出展者の思想や価値観の凝縮したメッセージ性の高い展覧会を創出しています。
 
展覧会の企画は、TOTOギャラリー・間 運営委員会が行っています。発足時のメンバーである安藤忠雄、川上元美、黒川雅之、杉本貴志(故人)、田中一光(故人)の5氏は、TOTOギャラリー・間の生みの親でもあります。2010年の25周年を機に運営委員を改選。その後の改選を経て、現在は特別顧問に安藤忠雄氏、運営委員に貝島桃代、平田晃久、セン・クアン、田根 剛の4氏が就任しています。
 
作品としての展覧会に加えて、出展者に思想・価値観を直接語っていただき、出展者と交歓する機会を皆様に提供したいとの思いから、展覧会ごとの講演会を開設当初より開催しています。また1995年からは、TOTO出版と連動して展覧会の関連書籍を刊行し、展覧会・講演会・関連書籍の3つの活動を通して、建築家の思想・価値観を多面的に伝えています。
 
TOTOギャラリー・間は、建築家たちがもつ思想や価値観を表現する場として、豊かな光を放つ出展者一人ひとりのメッセージを、時代を超えて皆様に発信していきます。
TOTOギャラリー・間 運営委員 略歴
特別顧問
安藤忠雄 Tadao Ando
建築家。1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。イェール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年より東京大学教授、2003年より名誉教授。
1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1985年アルヴァ・アアルト賞、1989年フランス建築アカデミーゴールドメダル、1993年日本芸術院賞、1995年朝日賞、プリツカー賞、1996年高松宮殿下記念世界文化賞、2002年AIAゴールドメダル、京都賞、2003年文化功労者、2005年UIA (国際建築家連合) ゴールドメダル、レジオンドヌ−ル勲章(シュヴァリエ)、2006年環境保全功労者。2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章。2012年リチャード・ノイトラ賞、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリアの星勲章(グランデ・ウフィチャ―レ章)、2016年イサム・ノグチ賞。21年フランスレジオンドヌール勲章コマンドゥール、2022年ルネサンス・フランセーズ大賞(メダイユ・ドール)など受賞・受章多数。
© Kinji Kanno
委員
貝島桃代 Momoyo Kaijima
建築家。1969年生まれ。1991年日本女子大学住居学科卒。1992年塚本由晴とアトリエ・ワン設立。1994年東京工業大学大学院修士課程修了。1996-97年スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)奨学生。2000年東京工業大学大学院博士課程満期退学。2000-09年筑波大学講師。2009-22年筑波大学准教授。Harvard GSD、ETHZ、The Royal Danish Academy of Fine Art、Rice University、TU Delft 、Columbia University GSAPP、 Yale School of Architectureで教鞭を執る。2012年RIBA International Fellowship。2018年第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館キュレーター。2017 年より現職ETHZ Professor of Architectural BehaviorologyおよびNPO法人チア・アート副理事長。2022年ウルフ賞芸術部門(建築)受賞。
委員
平田晃久 Akihisa Hirata
建築家。1971年生まれ。1997年京都大学大学院工学研究科修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務の後、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。現在、京都大学教授。
主な作品に「桝屋本店」(2006)、「sarugaku」(2008)、「Bloomberg Pavilion」(2011)、「太田市美術館・図書館」「Tree-ness House」(2017)等。主な受賞に2008年第19回JIA新人賞、2012年第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞(伊東豊雄・畠山直哉・他2名との共働受賞)、2018年村野藤吾賞、BCS賞、2022年日本建築学会賞作品賞など多数。著書に『Discovering New』(2018年、TOTO出版)など。
© Luca Gabino
委員
Seng Kuan セン・クアン
建築史家。1976年生まれ。2011年ハーバード大学大学院博士課程修了。現在、米ハーバード大学デザイン大学院講師、東京大学国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)特認准教授。専門は日本現代建築史。2020-21年『a+u』誌チーフ・エディトリアル・アドバイザー。手がけた主な展覧会に、”Utopia Across the Scales: Highlights from the Kenzo Tange Archive” (2009年、Harvard University GSD)など。主な編書に『Kazuo Shinohara: Traversing the House and the City』(2021年、Lars Muller Publishers)など多数。主な受賞に2019年グラハム財団賞など。
委員
田根 剛 Tsuyoshi Tane
建築家。1979年東京生まれ。ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architects代表。北海道東海大学芸術工学部建築学科卒業。デンマーク王立芸術学院・客員研究員後、ヘニング・ラーセン、デビット・アジャイエ事務所勤務。2006年DGT.(Dorell.Ghotmeh.Tane / Architects)共同設立(パリ)を経て、2017年にAtelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立(パリ)。主な受賞に2016年、2021年フランス国外建築賞グランプリ、2008年フランス文化庁新進建築家賞、2016年フランス建築アカデミー新人賞、エストニア文化基金賞グランプリ、2017年ミース・ファン・デル・ローエ欧州賞2017ノミネート、第67 回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2021年毎日デザイン賞、2023年フランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)など。著書に『TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future』(2018年、TOTO出版)など。
© Yoshiaki Tsutsui
利用案内
名称
TOTOギャラリー・間(トートー・ギャラリー・マ)
所在地
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
電話
03-3402-1010
ファックス
03-3423-4085
開館時間
11:00–18:00
休館日
月曜・祝日
夏期休暇・年末年始・展示替え期間

※開館時間、休館日は展覧会によって異なることがあります。
 TOTOギャラリー・間ウェブサイトのカレンダーでご確認ください。
入場料
無料
交通機関
・東京メトロ千代田線[乃木坂駅]3番出口……徒歩 約1分
・都営大江戸線[六本木駅]8番出口……徒歩 約6分
・東京メトロ日比谷線[六本木駅]4a番出口……徒歩 約7分
・東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線[青山一丁目駅]
 4番出口……徒歩 約7分