活動地域:パキスタン・イスラム共和国
認定NPO法人 難民を助ける会 (AAR Japan)
衛生環境の整備が子供たちの教育機会を守る
衛生環境の整備が子供たちの教育機会を守る
難民を助ける会は、日本で生まれた、政治・宗教・思想に偏らない国際NGOです。一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる持続可能な社会を目指して、各国で様々な活動を行っています。難民や被災者への緊急支援、難民の中でも特に困難な状況におかれる障がい者の支援、感染症対策などを行っています。1997年には、難民を助ける会の主要メンバーによるプロジェクト「地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)」がノーベル平和賞を共同受賞しています。
トイレで就学応援!難民児童を
支える衛生プロジェクト
支援活動を行っている国のひとつ、パキスタンでは、日常に使う水の安全性が保たれておらず、下痢や肝炎の原因になっています。このような水不足や不衛生な環境は、健康面だけでなく、教育面にも悪影響をもたらしています。 アフガニスタン難民居住地近くの小学校では、手洗い場やトイレなどの基本的な衛生設備が設置されておらず、そのために子供たちが健康を害し、通学を妨げる一因となっています。そこで、小学校へのトイレや手洗い場、浄化槽などの整備を進めています。また、児童が衛生的な生活習慣を身に付けられるよう、児童のみならず、小学校の教師や保護者にも衛生教育を行うことで、児童の体調不良を減らし、勉強に集中できる環境を整えています。

・これまでは学校で不衛生な水を飲んだり、水のないトイレを使うしかなかったので、学校に衛生設備ができた時は、とっても嬉しかったです。また、衛生キャンペーンで正しい知識を学んでからは、しっかり手を洗ったり、歯を磨いたりと清潔にすることで、自分への感染だけではなく、人への感染も防いでいます。(小学校4年生の少女)
・今年は、新型コロナウイルスの流行がとても心配です。衛生啓発活動によって、児童に適切な感染症の知識や予防方法を身につけてほしいです。(保護者)
・新型コロナウイルスなどの感染症予防には、手洗いがとても大切だと知りました。今日学んだ正しい手洗いの手順を、兄弟たちにも教えます。(小学生)
団体のなりたち
難民を助ける会は、ボートピープルが急増した1979年に、インドシナ難民を支援するために、 政治・思想・宗教に偏らない市民団体として、相馬雪香氏が67歳の時に設立しました。
2014年に東京都より認定NPO法人の認定を受け、緊急・人道支援を行う日本生まれの国際NGOとして、これまで日本国内の被災地を含めた約60の国や地域で活動をしています。

ハリプール郡のダラ小学校
教師向けの衛生研修
子供たちへの衛生研修

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