活動地域:ウガンダ共和国
認定NPO法人 道普請人
現地で出来る簡単な技術で水源を整備
現地で出来る簡単な技術で水源を整備
道普請人は、開発途上国の問題を現地に適したやり方で、そこに住む人々自身で解決していくこと目指し、エンジニアとして適正技術の開発を進め、現地住民への技術移転、定着化を進めています。 多くの開発途上国では農道などのインフラ整備が進んでいないため、その手助けとして、誰にでもできる「土のう工法」による道づくりを中心に活動しています。また、現地の生活環境の改善や植樹活動にも取り組んでいます。
ビクトリア湖ジンガ島の安全な水へのアクセス向上と緑化推進
ビクトリア湖のジンガ島は、地理的条件から公共水道や電力の普及がなされず、住民の殆どが生活排水やゴミ、排泄物で汚染された湖や湧き水から集水をしています。そこで、安全な水へのアクセスが低いジンガ島の4つの村に雨水集水タンクを設置し、住民による設備の維持管理システムの構築を目指しています。併せて、安全な水利用と衛生についてのワークショップを開催し、住民の衛生意識向上を図ります。また、漁業手法の規制の厳格化により、漁業離れが進み、農地の新規開拓による森林伐採が問題視されています。そこで、島内で伐採された森林を復元し、集水性を高めるため、育苗や植林も行っていきます。

・活動のおかげで住民と小学生がきれいな水を利用できるようになり、汚染水を利用することによる病気が減少しました。(水・衛生管理委員長)
・小学校に手洗い用タンクを提供してくれたことで、トイレの後や食前に手を洗うという習慣が根付きました。(小学校の教員)
・衛生教育を受講してから、手洗いをしないことによる病気で病院に行った生徒は一人もいません。昼食後にはいつも整備された水源に水を汲みに行っています。また、木を植えることで環境がよくなり新鮮な気分になりました。(小学校の生徒会長)
・水利用者委員会がしっかりとメンテナンスを行っていきたいと思います。(委員会メンバー)
・濁った湖水や浅井戸の水を利用していましたが、雨水タンクの設置によって生活用水に適した水を取水できるようになり嬉しいです。(ジンガ島の住民)
団体のなりたち
道普請人は、開発途上国の農村地域の活性化に向けた農民自身による農道整備を支援し、世界の貧困削減に寄与することを目的に、2007年に設立されました。 日本の伝統技術「土のう」による道路整備手法を開発し、日本古来の精神「道普請」を紹介しながら、現地住民が自分達で道を整備し、持続的に維持管理することの重要性を訴え、世界各地で道路改修を行っています。2018年11月時点で、27カ国の活動に関与し、整備した道の総延長は159.56キロメートルとなっています。

地域ぐるみでの植林活動
水源保全のためのフェンスの建設
小学校での手洗いデモンストレーション

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