活動地域:ケニア
認定NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
子供たちを水汲み作業から開放し、教育の機会を提供する
子供たちを水汲み作業から開放し、教育の機会を提供する
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、貧しさが引き起こす世界の子供たちの厳しい状況を少しずつでも変えていくために、コミュニティの人々とともに、子どもにとって最良なことを一番に考え、活動を展開しています。 フィリピンやインド、ケニアなどでは子供たちの学習環境を整えたり、人々の自立を支援したりしています。また、日本においては、子供たちへのリーダーシップ教育を行うワークショップや、東日本大震災によって被害を受けた子供たちの支援活動にも取り組んでいます。
ケニアでの井戸の設置と給水システムの確立
ケニアでは、国土の8割が乾燥・半乾燥地帯で、乾季には水不足に陥る地域や安全な水への確保ができない地域が多くあります。支援活動に取り組んでいるエシノニ村には給水設備がなく、遠く離れたところまで水を汲みに行く必要があるため、女性や子供たちによる水汲み作業は1日に何時間もかかっていました。 この水汲み作業から女性や子供たちを開放するため、小学校の敷地に給水設備を新設するとともに、村の人たちが自らの手で設備の維持管理をできるよう、教育や研修を行いました。それによって、小学校で安全な水を入手できるようになり、水汲みに行く時間が短縮され、生活の質が向上しました。

・きれいで安全な水を手に入れるには、大金が必要なため、自分たちだけではどうしようもなかった。貯水タワーや給水所を設置してもらい、自分たちでメンテナンスができるよう研修を受けたことで、これからは自分たちが村について考えて解決していけるようになったので、とても嬉しいです。(地域住民)
・今まで水汲みの負担が大きく、他の仕事ができない女性が多かった。小学校に給水所ができたことで、子どもを学校に送るときに水汲みができるようになり、別の仕事に時間を使えるようになった。きれいな水が手に入るようになり、健康面でも改善されて、とても有り難いと思う。(地域住民)
団体のなりたち
フリー・ザ・チルドレンは、1995年、当時12歳だったカナダのクレイグ・キールバーガー少年が、子供の貧困や強制労働など問題に疑問を持ち、子供の問題は子供の手で取り組むべきだと考え、設立した団体です。
1999年、「子どもが子どもを支援する国際協力」という理念に賛同した中島早苗氏が日本支部として「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」を設立。現在、1,500人もの子どもや若者がメンバーとなり、活動しています。

水汲み上げメーターを囲んでの研修
日本の中高生対象のリーダーシップ教育
小学校の敷地に新設した給水設備

Share

CLOSE