活動地域:フィリピン
イカオ・アコ
マングローブと水資源を守り、フィリピンと日本の架け橋となる
マングローブと水資源を守り、フィリピンと日本の架け橋となる
イカオ・アコは、フィリピン人と日本人が国境を越えて協働し、友情を育てていくことを目的に、環境保全活動を推進しています。
フィリピンで急激に減少しているマングローブの植林活動を軸に、マングローブ林の景観を利用したエコツーリズム、沿岸部の清掃活動、地元住民への環境教育や啓発活動、農業・畜産業を支援する活動、フェアトレード商品の販売など、幅広く活動しています。
学校地域への給水システムの構築
フィリピンのネグロス島シライ市にある、少数民族が居住するシバト地区では、水源地に位置しながらも、行政からの生活インフラ整備に関する支援がほとんど得られず、生活用水の確保が課題になっています。
イカオ・アコは、その解決を目指し、住民への水利用に関する調査・分析を行い、その結果について説明会を開催するなど、住民との合意を図りながら、学校やコミュニティセンターに加えて住宅までを含めた給水システムの構築を進めています。システム構築に当たっては、その設計から材料の購入、業者との打合せまで、住民が主体となって取り組んでいます。

・給水システムに期待しています。一日でも早く水を利用したいです。(学校の教員)
・生活用水だけでなく、農業の灌漑用水にも利用したいです。(農家)
団体のなりたち
イカオ・アコは、フィリピンの在留日系人に対する支援活動を行っていた元兵士の土居潤一郎氏は、次の活動として「日本とフィリピンの両国のためになる活動がしたい」との想いからマングローブの植林活動を始めました。この活動をきっかけに、1997年代表の後藤順久氏とフィリピン工業大学の職員、シライ市観光課の職員らとともに団体を設立しました。2010年、非営利特定活動法人に認定。2012年には、草の根の国際協力事業を実施できる若者を育てるため、国際協力研修センターを設立。シライ市で始めたマングローブの植林活動は、現在ネグロス島の各地やボホール島へと広がりを見せています。

住民組織による打合せ
水利用に関する調査結果の説明会
水牛による水タンク運搬ルートの踏査

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