
7月2日、沖縄県北大東村の北大東小学校に遠隔テレビ授業「みんなにやさしいパブリックトイレを考えよう!」を行いました。パブリックトイレからユニバーサルデザインや多様性を学ぶ授業で、3・4年生の14名が参加してくれました。通常は5・6年生を対象とするプログラムですが、今回は初めて総合学習の時間を体験する3年生にも学習の流れやポイント、楽しさを実感してもらいたいという先生の熱い想いで、実現の運びとなりました。
遠隔テレビ授業の当日は、講師の自己紹介とTOTOの会社紹介から始まり、次に児童14人が6班に分かれてプレゼンテーションを行いました。北大東島には大東宮という神社があり、そこに設置することを想定したトイレが多かったようです。「北大東島は大自然がいっぱいで、虫もたくさんいる」「海に入った人が使うと海水で汚れる。トイレットペーパーもショボショボ」「海水のにおいが臭い」という海に囲まれた、自然の恵みが豊かな土地ならではの悩みごとを解決したいという意気込みが感じられました。元気のいい発表のあとは、TOTOの講師が講評を行いました。


実施後のアンケートでは児童のみなさんから、「思っていたより緊張したけど、今⽇のように普段できないTOTO の⼈とつないで⾃分のアイデアを発表できたので、いい機会だったなあと思いました」「あまりトイレの事はわからなかったけど、パブリックトイレを⾃分達で考えることができたので、良かったと思います」「発表前は、少し緊張して怖かったけど、最後までゆっくり話すことができたので良かったと思います。そして、次やる時は、完璧ですと⾔ってもらいたいから、次は、めっちゃ練習をしてやりたいと思いました」と、このような授業は初めてで緊張したけれど、楽しんでくれた様子がうかがえます。
また先生からは、「固定化された⼈間関係の中で育つことが多い離島地域の⼦どもたちにとって、企業のプロから承認してもらえるという経験はとても重要だと思う」と、企業が提供する授業だからこそ提供できる価値を感じていただけました。さらには「この地域ならではの困りごと、その原因、解決するアイデアという流れで再度考えさせることで、⼦どもたちの思考が深まった」「⽬的をもって、アイデアを考えることが出来た。キャリア教育の⾯からも、いい刺激になる」と、高い評価をいただきました。自ら課題を考え、それを解決していく総合学習とはどのようなものか、児童のみなさんに感じ取っていただくお手伝いができたと思います
北大東小学校3・4年生のみなさん、楽しい授業をありがとうございました!
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