東京都の多摩地域中部に位置する「国分寺市」では、市内に分散していた行政機能を集約し、災害時の活動拠点としての機能を備えるべく、新庁舎を建設・開庁した。トイレは、5階建ての庁舎に適宜配置。男女別トイレに加え、利用者を問わない「広めトイレ」も、バリアフリー仕様やお子様連れ配慮などの機能を持たせ、複数配置されている。

建築概要

所在地 東京都国分寺市泉町2-2-18
施主 国分寺市
設計・施工 竹中・石本・セット設計特定建設共同企業体
竹中工務店・セット設計事務所(設計)
竹中工務店・石本建築事務所(監理)
竹中工務店(施工)
敷地面積 12,623.72㎡
建築面積 4,225.53㎡
延床面積 21,786.89㎡
階数 地下1階、地上5階
構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造
竣工年月 2024年9月

特長

建物の特徴

東京都の多摩地域中部に位置する「国分寺市」は、水と緑が豊かで閑静な住宅都市。1963(昭和38)年建設の旧本庁舎は耐震性の不足により解体され、以来行政機能が市内に分散していたが、市民の利便性の向上、職員の働きやすさに配慮して、このたび機能を集約。さらに、災害時の活動拠点としての機能を担って、2025(令和7)年1月に新庁舎を開庁した。外観の特色は、市内小中学生を対象とした体験型プログラムで検討したコンセプトカラー「木漏れ日グリーン」を、西側と東側で異なる配色で表現。周辺環境に調和させている。内装は、各所に天然木材を用いたサインや家具を採用、開口部からの自然光が温かみのある空間を演出している。また環境面でも、環境性能評価「CASBEE」Sランク認証を取得している。

トイレの特長

5階建ての庁舎には、北側と南側にトイレを各階の利用者特性にあわせて適宜配置。備えたいトイレの機能も、同一階や上下階で連携・補完しあって分散配置している。さらに、男女別トイレ以外に、利用者を問わない「広めトイレ」をバリアフリー仕様やお子様連れ配慮などの機能を持たせ、複数配置。他者の視線を気にせずに入室できるような配慮も充実させている。自然光が入る窓が設けられ明るい空間には、ゆったりとした通路幅も確保。大便器は、連続洗浄が可能な壁掛大便器セット・フラッシュタンク式に、停電でも洗浄可能な停電時対応ボタンを選定。リモコンには、ボタンを押すたびに発電し、電源工事不要のエコリモコンを採用。洗面器には、衛生面に配慮した非接触式の自動水栓を設置している。

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