「昆陽池(こやいけ)公園」は、伊丹市民の憩いの場所。このたび老朽化がすすんでいた多目的広場のトイレをリニューアル。地域住民や障がい者団体などの意見を取り入れ、入念な計画・検討を実施。ネット・ゼロ・エネルギーを実現するなど「人にも環境にもやさしく、災害に強いトイレ」が完成した。

建築概要

所在地 兵庫県伊丹市昆陽池3-1
施主 伊丹市役所
設計 <意匠>伊丹市役所
<構造>阪急設計コンサルタント株式会社
施工 <建築>有限会社 畑中工務店
<設備>共栄電工株式会社
敷地面積 769.41㎡
建築面積 139.47㎡
延床面積 117.01㎡
階数 地上1階
構造 木造、一部鉄筋コンクリート造
竣工年月 2024年10月

特長

建物の特徴

「昆陽池(こやいけ)公園」は、奈良時代、僧行基によって築造されたと伝えられている昆陽池のまわりを、緑あふれる公園として整備した、伊丹市民の憩いの場所。都市部では珍しい野鳥のオアシスとして知られる豊かな自然環境に、伊丹市昆虫館、さまざまなイベントが開催される草生地広場・多目的広場があり、たくさんの人が訪れている。公園内には3ヶ所の屋外トイレを設置しているが、その中でも、多目的広場のトイレは老朽化がすすみ、暗い・狭い・怖いといった声もあったことから、2024(令和6)年11月にリニューアル。市民に、より安心・安全に使ってもらえるよう「人にも環境にもやさしく、災害に強いトイレ」を目指し、設計段階から入念な検討を重ね、だれもが快適に使えるトイレが完成した。

トイレの特長

トイレは、だれもが安心して快適に利用できることを目指して、男女別トイレと、バリアフリートイレ・親子トイレの3棟を、大屋根でつないだ構成。地域住民や公園利用者、障がい者団体など、さまざまな利用者からの意見を取り入れ、広々とした通路や大便器ブース、すべての大便器の両側に手すりを設けるなど、設計に生かしている。建設においては、環境負荷低減を重視し、屋根に太陽光発電設備を設置。発電した電力を蓄電池に貯蔵し、トイレの消費電力に利用することで、年間消費エネルギーを実質ゼロ以下にする「ネット・ゼロ・エネルギー」を実現している。さらに、環境に配慮して木材を積極的に活用するなど、災害時にも安心して利用できる、環境にも人にも優しいトイレとなっている。

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