「聖隷浜松病院」は、静岡県西部の地域医療の中核的役割を担う総合病院。このたび、駐車場不足問題の緩和、アイセンターの新設、感染症病床の機能を併せ持つハイブリッド病棟の整備などを目的にS棟を建替え。清潔感に満ちた水まわりは、特に手洗い行為に注力。コロナ禍の知見も活かして整備された。

建築概要

所在地 静岡県浜松市中央区住吉2-12-12
施主 社会福祉法人聖隷福祉事業団
設計 株式会社公共設計
施工 清水建設株式会社
敷地面積 3,793㎡
建築面積 1,774㎡
延床面積 7,880㎡
階数 地下1階、地上4階
構造 鉄骨造
竣工年月 2023年7月

特長

建物の特徴

1962(昭和37)年に開設された「聖隷浜松病院」は、地域医療の中核的役割を担う静岡県西部の総合病院。医療の高度化と高齢化社会の到来によって、地域完結型医療を目指す医療機関として発展。浜松市や近隣の医師会との連携強化を図り、2004(平成16)年に地域医療支援病院に承認。JCI(国際医療機能評価機関)の認証も取得している。このたび、長年の課題であった駐車場不足問題を解決すべくS棟を建替え。地下と1Fに患者用駐車場を設けて緩和を図った。また、2Fは、他棟を含めたスタッフエリアを集約し業務効率を向上。3Fは、アイセンターを新設。さらに、4Fはコロナ禍の知見を活かした一般病床と感染症病床の機能を併せ持つハイブリッド病棟とするなど、より安全で質の高い医療を提供する体制が整えられた。

水まわりの特長

S棟の水まわりは、使いやすさと衛生面に配慮し、明るく清潔感あふれる空間としている。特に衛生面では、手洗いの行為に注力。スタッフが「一処置一手洗い」を徹底できるよう、エリアが切り替わる場所の入口付近や作業が発生する場所、スタッフステーションへの出入りとなる更衣室など、動線を考慮して適材適所に手洗器を設置。さらに、外来患者や入院患者の手洗いにも配慮し、外来入口などに洗面器を設置。特に、有事の際、隔離病棟としても機能する4F病室では、一般病室と感染症病室との切替えを想定して、どちらの場合でも確実に手洗いできるよう洗面器を用意。また、水まわりは前室と病室の双方に扉を付けることで平時と有事での使い分けを可能とするなど、知見を活かした工夫がなされている。

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