福岡県香春町では、町内にあるすべての小中学校6校を統合して、2021(令和3)年4月に9年制の施設一体型義務教育学校を開校。児童生徒の成長にあわせて配置されたトイレは、学年によって内装を工夫することで雰囲気を変え、洗面の鏡高さも身体の成長にあわせて設定。授業の間にリフレッシュできる空間とした。

建築概要

所在地 福岡県田川郡香春町大字高野1431
施主 香春町
設計 株式会社 梓設計
施工 <建築>株式会社共和建設工業(校舎棟)
    株式会社江藤(体育館・学童棟)
<電気>きたせつ・ワコー電設特定建設工事共同企業体
<空調>永和・英特定建設工事共同企業体
<衛生>石見・香英特定建設工事共同企業体
<浄化槽>松井設備
敷地面積 37,764㎡
建築面積 6,932㎡
延床面積 12,145㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2021年3月

特長

建物の特徴

「香春町立香春思永館」は、福岡県の東北部に位置する香春町にある4つの小学校(香春・勾金・中津原・採銅所)、2つの中学校(香春・勾金)を統合して、2021(令和3)年4月に開校した9年制の義務教育学校。多くの有能な人材を輩出した小倉藩の藩校であった思永館を校名の由来とし、香春町唯一の施設一体型義務教育学校となる。香春町のシンボルとして「香春町みんなの学校」を標榜、地域との連携を深め、9年間を通してこどもの成⾧を支える。学年のまとまりを重視し、各学年毎にユニット化。中庭を中心に「学年ユニット」を配置し、学年ごとの生活・学習カリキュラムの違いや学級間の交流、特別教室の動線に配慮しながら、学習への興味・関心を促すように、機能的で明快な平面計画がなされている。

水まわりの特長

各学年、児童生徒の成長にあわせて配置されたトイレは、学年によって内装を工夫することで雰囲気を変えて計画。学校にまだ慣れない低学年は「楽しく、やわらかい雰囲気」、中学年は元気のある「明るい雰囲気」、高学年は木目を用いた「落ち着いた雰囲気」をイメージし、授業の間のリフレッシュできる空間とし、洗面の鏡高さも身体の成長にあわせて設定されるなど、きめ細やかな配慮がなされている。また、衛生面の配慮として、各学年の廊下に設置している手洗い場には、すべて非接触の自動水栓を選定。低学年においては教室内にも手洗い場を設け、すぐに手を洗える配慮がされている。当初、和式便器を各トイレ1ヶ所ずつ設置することにしていたが、昨今のニーズや維持管理面を考慮し、全洋式便器としている。

採用商品

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