神戸市の区役所の中で最も建築年次が古かった兵庫区総合庁舎は、区役所庁舎を湊川公園内に、消防庁舎を旧区役所跡地に建設。区役所部分が2019(令和元)年7月に竣工した。さらに、新庁舎の建て替えに伴いトイレを一新。広さ・設備・配置・サインなどの要素を踏まえて計画を練り、だれもが使いやすい快適な空間が実現した。

建築概要

所在地 兵庫県神戸市兵庫区荒田町1-21-1
施主 神戸市
設計 株式会社大建設計
施工 柄谷・寄神特定建設工事共同企業体
敷地面積 2,717.03㎡
建築面積 2,249.92㎡
延床面積 15,824.91㎡
階数 地下1階、地上9階
構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 2019年7月(区役所部分)

特長

建物の特徴

以前の兵庫区総合庁舎は、神戸市の区役所の中で最も建築年次が古く、手狭さや設備の老朽化、バリアフリー化の必要性などの課題を抱えていた。また、地域住民から音響・照明等の設備が整った区民ホールの建設要望が上がっていたこともあり、区民ホールを併設した区役所庁舎を湊川公園内に建設。さらに、以前の総合庁舎を解体した場所に消防署庁舎を建設することとし、2019(令和元)年7月に区役所部分が竣工した。区役所と消防署の合築とし、建物として一体感のある総合庁舎は、兵庫区のシンボルとなるべく湊川公園とも一体性のある親しみあるデザイン。防災拠点の機能としては、耐震構造・非常用発電機72時間対応など備えており、屋上にはヘリコプターからの救援物資など届けられるスペースを確保している。

トイレの特長

以前の兵庫区総合庁舎内のトイレは、老朽化により使い心地の良いトイレとは言えなかったため、今回の建替えに伴いトイレを一新。広さ・設備・配置・サインなどの要素を踏まえて計画を練り、子ども連れやさまざまな身体状況の方など、だれもが使いやすい快適な空間が実現した。区民ホールがある2Fは、混雑解消を見据えたトイレ設計。お子様連れが多く利用する5F、6Fのトイレは、お子様連れに配慮し、だれでもトイレには、幼児の体格にあわせた幼児用大便器や幼児用小便器など最新の器具が設置されるなど、階数ごとでの使用目的に応じたトイレ計画がなされている。そのほかにも、節水性、メンテナンス性に配慮された器具を選定することで職員、来庁者も快適に利用できるトイレとなった。

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