中国自動車道千代田ICに隣接し、バスターミナルの役目も果たす道の駅。洋式便器の増設検討や老朽化への対策から改修工事が計画され、地域参加型ワークショップを開催。内装デザインを決定し、みんなに愛されるトイレに生まれ変わった。

建築概要

所在地 広島県山県郡北広島町有田1122
施主 広島県
設計 <基本設計>福山市立大学都市経営学部根本研究室
<実施設計>AK建築設計事務所
施工 錦建設株式会社
敷地面積 183.5㎡
建築面積 92.4㎡
延床面積 92.4㎡
階数 平屋建て
構造 RC造、屋根S造
竣工年月 (改修)2019年3月

特長

改修の経緯

「道の駅舞ロードIC千代田」は中国自動車道千代田ICに隣接し、路線バスや高速バスが発着するバスターミナルの役目も果たす北広島町の玄関口となる道の駅である。観光案内所、バイキングレストラン、食堂、毎日新鮮な野菜が届く産直コーナーがあり、観光客や地域住民ともに利用者が多い。道の駅内の施設では、月に1度地元の民俗芸能である神楽公演「神楽の日」が催されるなどイベントも盛りだくさんで、賑わいを見せている。

トイレの特長

洋式便器が少なく老朽化が進んでいたため改修工事を計画。トイレの基本設計を福山市立大学で建築計画を専門とする根本研究室に委託し、学生の細やかなアンケート調査などで課題を把握し、改修案を検討。根本研究室の主な提案は、①天井高を高くし清潔感があり、明るく広いトイレ空間の確保②北広島町の山並みを表現するさまざまな高さの「山並みブース」③地域住民参加型のワークショップを通じてのトイレ整備。その提案に基づき、ブースごとに異なる装飾は、地元の千代田高校生をはじめ地域参加型のワークショップにより検討、製作された。そのため、ブースごとに異なる楽しさを提案すると共に、住民参加型整備によるトイレへの愛着を涵養し、身近なトイレとしてみんなに愛されるトイレとなった。

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