日本で初めて国の重要文化財に指定された鉄道駅。6年間の保存修理・工事を経て2019年にグランドオープン。創建時(大正3年)の姿を丹念に復原することを基本方針とし、貴賓室・待合室・レストランとあわせてトイレを改修。歴史の浪漫と最新機能を融合させたトイレが完成した。

建築概要

所在地 福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31
施主 九州旅客鉄道株式会社
設計 九州旅客鉄道株式会社
施工 九鉄工業株式会社
竣工年月 (改修) 2019年3月

特長

改修の経緯

鉄道駅として、日本で初めて国の重要文化財に指定された「門司港駅」。現役の駅舎で国の重要文化財に指定されているのは、門司港駅と東京駅の2つだけである。 2012年に、老朽化への対応や耐震補強を行うため、保存修理工事が始まり、6年間の工事を経て、2019年にグランドオープン。創建時(大正3年)の姿を丹念に復原することを基本方針とし、貴賓室・待合室・レストランとあわせてトイレも改修。100年の時を超える門司港駅が、これからの100年先までを見守り続ける機能を携え復活した。

水まわりの特長

大正3年創建時の雰囲気を再現、駅舎のデザインと調和したレトロモダンなトイレ空間。通勤・通学利用者、観光客やイベントの参加者など幅広い利用者の使い勝手と維持管理・清掃性の向上を目指した。全洋式化を図り、ウォシュレットを設置。また、男女トイレともにベビーカーやシルバーカーごと入れるひろびろブースを備え、休日は近隣ホテルでの結婚式やランニングスポットとしての利用者が多いことから手荷物配慮や着替え配慮も充実させた。また、維持管理や清掃面を考慮し、器具は壁掛式に統一。さらに、停電時も洗浄が可能な大便器を採用し、災害時にも対応。歴史の浪漫と最新機能を融合させた門司港レトロにふさわしいトイレが完成した。

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