観光客の増加に伴う深刻な交通渋滞の緩和および周遊環境の向上を目的として建設。バスの乗降スペースのほか、物販店舗や休憩スペース、歴史展示施設、屋上庭園などが設けられ、新たな観光拠点となっている。

建築概要

所在地 奈良県奈良市登大路町80
施主 奈良県
設計 株式会社アール・アイ・エー
施工 株式会社奥村組
株式会社山上組
竣工年月 2019年3月

特長

建物の特徴

日本を代表する観光地である奈良公園にあって、観光客の増加に伴う深刻な交通渋滞の緩和および周遊環境の向上を目的として「奈良公園バスターミナル」は建設された。奈良県庁舎の東隣に位置し、バスの乗降スペースのほか、待ち時間や休憩時間を快適に過ごせる飲食・物販店舗や休憩スペース、奈良の伝統と文化に触れる歴史展示施設「奈良ストーリー」、300席のレクチャーホール、屋上庭園などが設けられ、新たな観光拠点ともなる。さらに、敷地内の植栽は、隣接する大宮通りのクロマツを植林し、奈良を訪れる人を歓迎するのにふさわしい施設となっている。

トイレの特長

乗降場を囲うように東棟、西棟で構成される施設内に、5ヶ所のトイレを配置。各トイレに多目的トイレを設けることで、さまざまな身体状況の方に配慮している。また、お子様連れに配慮して男女各トイレには、ベビーチェアを設置。さらに、東棟の各トイレに隣接して授乳室を設けている。また清掃性、メンテナンス性・快適性に配慮して、大便器は壁掛大便器セット・フラッシュタンク式とウォシュレットを採用。ウォシュレットのリモコンは、ボタンを押すたびに発電し、電源不要のエコリモコンを採用している。

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