Philosophy 先人の言葉 TOTOを支えた先人の言葉は、革新と挑戦の原点となり、これからも生き続ける。
森村組創始者 森村市左衛門 - Ichizaemon Morimura -

森村市左衛門は福沢諭吉の「一国の自主独立のためには商業が重要」との
言葉に共鳴し、自らも最愛の弟である豊を単身アメリカに送り出します。

やがて豊は陶磁器が有力な商品となることを確信し、日本に伝えます。

そして大倉和親らとともに製陶業に乗り出します。その清廉な生き方には
国家に対する貢献の姿勢が貫かれていました。

「人は、常に貸し方に立つべし」

人は、人に対して会社に対して、常に貸し方に立っていなければならない。自分が受ける以上のものを
貸しておく。それも「天に貸す。」という思いで働いていれば、いつかはきっと報われる。

「直言なければ事業の繁栄はない」

直言しないで、蔭口の多いところでは決して事業は繁栄しません。

元来、直言というやつは正直で親切で、そして忠義の人でなければできない仕事です。世間普通の人は、
みな心にもないお世辞を使いウソをついております。それほどにないにせよ、目(ま)の当たり悪口(あっこう)
はせぬが常であります。こういう者に限って親切とか忠義とかそういうような考えはない。

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  • 輸出送状綴込
    主にアメリカに向けて製品を輸出していた際の森村組の記録。出荷日をはじめ、輸送した船名、製品の製造元、形状、デザイン、価格・数量が記録されています。
  • 森村 豊(写真 右 市左衛門、左 豊)
    市左衛門の弟 豊は慶應義塾に学んだ後、1876年単身で渡米。苦闘の末に現地でモリムラ・ブラザーズの起業を成功させ、その後の隆盛の礎を築きました。